擁壁の落とし穴

不適格・無許可の危険な擁壁

昭和36年に日本を襲った豪雨大災害(三六災害)による崖崩れや土砂災害により多くの人命や財産を失いました。
それまで法律基準がなかった、宅地造成や擁壁建築について緊急に宅地造成規制法が施行されました。
逆にそれ以前に建築された擁壁は、宅地造成及び擁壁に基準がなく、現在も危険な擁壁が多く残っています。
特に建築確認済証のない擁壁は注意する必要があります。

現行基準に満たない擁壁

新築住宅である土地に様々な擁壁が建築されています。
しかし、擁壁は30年前、50年前、又はいつ建築されたか不明な擁壁まで多く存在します。
今の建築基準法や宅地造成規制法に、まったく強度が及ばない擁壁が多く補修や補強など対策が必要とされています。
また、2m以内の擁壁は建築確認申請が原則必要でない為、建築上に問題がある擁壁も存在します。

擁壁の管理責任は所有者にある

擁壁が崩壊し第三者に損害を与えた場合、所有者は擁壁の保存及び管理について責任を負わなければいけません。
これは無過失責任で法において厳しく定められています。擁壁の維持や管理は所有者にある為、日々の点検及びメンテナンスが大切です。

危険な種類の擁壁がある

1大谷石擁壁

大谷石は強度が弱く、風化が激しいのが特徴です。
擁壁として現在は建築が禁止されており、多くの住宅擁壁で建築されています。

2ガンタ積み擁壁

ガンタ積み擁壁は、表面をモルタルで隠されており、目視では一見わかりにくいのが特徴です。
ガンタ積みはコンクリートガラや瓦、レンガなど積み重ねて建築され、最後に表面をモルタルで隠されています。

3増し積み擁壁

2段擁壁や多段擁壁など擁壁の上にさらに擁壁がある物があります。
2段目、3段目の重み、力が1段目の擁壁に負担を与える為危険な構造の擁壁と知られています。

4空積み擁壁

擁壁や石積みの隙間、内部にモルタルが入れられていない擁壁です。表面のみモルタル処理されている場合も多く、見た目では判断がつきにくい為、実際はモルタルが奥まで入っていない擁壁が多くあります。

5玉石擁壁

玉石擁壁は丸い石を積み上げた擁壁で、土を押さえる擁壁としては強度に不安があります。
石が丸く石同士が噛み合わない場合が多い為、玉石同士がコンクリートなどしっかり接着し補強されている事が重要です。

擁壁に欠陥や異常がある

建築された擁壁事態に欠陥があり、ひび割れや膨らみ、枝草による悪化、直径7.5cmの水抜きパイプが無い、水抜きにフィルターが付いていないなど日々点検する事が重要です。擁壁の異常を早期に発見する事が大切です。

ひび割れ

膨らみ


  • 枝草

  • 水抜き
「アステル工法」は上記のような
擁壁にも補強が可能です。
施工エリア

弊社施行エリアは関東全域(神奈川県、東京都、茨城県、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県)、静岡県、山梨県、福島県で施工させて頂いております。
その他の施行エリアにつきましては全国各地の「アステル工法」施行店へお問合せください。